認知症介護に携わる人たちへ伝えたいこと望むこと

静岡県グループホーム協会の依頼で講演をしました。講演内容の一部をのせます。 1)認知症の症状がかなり進んでも認知症本人には何もわからない人と考えるのではなく、言葉で自分の状態を表現できなくともその人の顔の表情から、その人が快,不快を読み取れるように注意深く生活支援ができる人で、あってほしい。  2)適切な介護をすれば、笑顔でくらせるようになる。(周辺症状は認知症本人からの訴えであるので、本人の声に耳を傾けてほしい。言葉でうまく伝えられない人もいるので、顔つきで判断してもらいたい)  3)介護を受ける人は、一人ひとり、固有の生活歴があるので、月に1回ぐらいは利用者の話じっくり耳をかた向け残存機能を確認する、時間をもってもらいたい。 4)周辺症状には必ず原因がある、それおみきわめてから支援又は介護してもらいたい。   周辺症状が出たときには、どんな状況で起きたのかを記録しておきできるだけおきないように環境保つように努力をしてもらいたい。周辺症状を問題行動ととらえるのではなく認知症本人が今受けているサービスへの不満の意思表示と受けとめる。 5)毎日、利用者の名前を呼び挨拶をして、なじみの関係を作り、利用者から信頼される介護者になってもらいといたい。そのためには、認知症患者として特別な人間として接るのではなく、あくまでも一人の人として接する。特別な人と考えない。   マニュアル的な機械な挨拶でなく、心のこもった挨拶をしてもらいたい。   6)認知症にはいろいろなステージがありまた日によっては同じことでもできるときとできないときがある。本当にできないのか、する意欲が今日はないのかをみきわめる能力をもってもらいたい。気分が乗らないときは、無理をさせない。 7)利用者のできないことを探すのではなく、できることを見つけてあげて張り合いのある生活を支援することが仕事であると自覚してもらいたい。 8)認知症に対する、正しい知識を持ってもらいたい。   認知症は多くの疾患の病症群である。  ・アルツハイマー  記憶障害はあるが感情障害はない、言われたことは忘れて言われたときの感情は残る  ・脳血管性認知症  損傷した部位によって障害が違う かた麻痺などが起きる。  ・前頭側等型    思ったとおり行動する周囲の思惑をさっしない、万引きなど、道徳的規範がなくなるひともあり初期のうちは記憶障害はない。  ・レビー小体    幻視、幻聴がリアルにあらわれ、パーキンソン病みたいな動作をする   疾患原因別によって、介護の仕方も異なるので、疾患別に介護方法をかんがえてもらいたい。 9)認知症本人ができることと、できないことをしっかり見抜き、できることまで支援しない配慮をもってほしい。 10)認知症になっても人間的に劣ると考えない。劣ると考えてと接する態度に現れ、利用者が不愉快に感ずることも起こる。認知症は記憶障害は起こるが、感情障害は起こらないので、不快な感情の気持ちはいつまでものこるので利用者が不快な介護を受けていると感じると介護者と良好な関係が築けない。 11)できないことばかりに目を向けるのでなく、できることを見つけてやり、認知症本人が自信を持って生きるように助言してもらいたい。 12)認知症になると、できなくなることも多いが残された機能も多い。残される機能は、人によって、非常にことなる。自分の気持ち感情を言葉に表せず、暴力を振るう人もいるが、全部の認知症の人が周辺症状と呼ばれる症状があらわれるのでないことを心にとめてほしい。 13)情報はゆっくり、適切な時刻に知らせる。同じことを聞かれても、めんどくさがらない。 古い認知症の先入観を捨てて、認知症本人にも必ず誇りがあり、誇りを傷つけない接しかたをする。自分がそのように接しられたどう感じるかを基準に接する。

1 Comment

  1. nonaka says:

    まささん
    認知症の人の立場から、本当に大切なメッセージをありがとうございます。
    私は、医療や介護の現場で仕事をしている看護師です。
    認知症の方々のできる力を見つけられるように頑張りますね。

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