チーム★だいじょうぶネット

静岡講演内容

具体的に介護現場ではどのような対応が必要と思いますか

1. 利用者が安心して暮らせるなじみの環境を構築してもらいたい。(困ったことを気を使うことなく、言える人間関係を築いてもらいたい、忙しいからと言って無視することはやめてほしい)

2. 何でも言える雰囲気をつくってもらいたい。

3. 介護者と利用者が親密な(良い信頼感)関係を構築してもらいたい。

4. 本人のことばに耳を傾ける介護現場にしてもらいたい。

5. 利用者は曜日の感覚がない人がおおいのでカレンダーは一目で曜日がわかるように、日めくり式のものにしてもらいたい。

6. 利用者は介護者の名前がおぼえられないので、大きな名札を付けてほしい。

7. 利用者に役割を与えてほしい。(無理のない範囲で、気分が乗らないときは無理じいはしない)

8. 呼びかけたら、笑顔でこたえてほしい。

9. どんな支援が必要か本人に聞いてほしい。何が食べたいかは、本人にきいてほしい。
(質問は、肉料理か魚料理か野菜中心の料理か、煮るのか、蒸すのか、焼くのか、本人が考えなくてよいように選択すればよいような質問をしてもらいたい)

10. 体調の悪い時はそっとしていてほしい。(音がうるさいかときには、静かなところうに誘導してほしい)

11. お知らせ、指示はその行為を行う直前に知らせてほしい。(お知らせがタイムリーに与えられないと、知らせられた情報を忘れてしまう。)

12. できないことは、恥ずかしい事でないとゆう雰囲気をかもしだしてほしい。

13. 動作をせかさないでほしい。

14. 同じことを何回きいても、本人にとって毎回初めての質問の感覚だからいやな顔をしないでほしい。

15. できることまで、支援しないでほしい。(何でもしてもらうと、本人の自分でやろうとする意欲をなくし、できていたこともできなくなる)

16. 無理なときは、無理である理由を説明してほしい。(説明しても理解できないと思わないでほしい)

17. おこったり、徘徊など問題行動が発生した時には、何か原因があるのでその原因を思いおこしてもらいたい。できるだけ問題行動が起きないように配慮してもらいたい。

18. できないことをと、できることを適格に見極めてもらい、できないことだけ支援してほしい。

19. 利用者をかわいそうな人と見ないで、普通の知人としてつきあってもらいたい。

20. 自分は認知症になったらどのような生活支援を受けたいか自分で考えて、支援してもらいたい。(古い認知症の人の先入観を捨てて、何でも自分で本人を注意深く観察して支援してもらいたい。)

21. もし、自分がことばの通じない外国たとえばブラジルに行ったとしたら、不安な気持ちになるだろう、認知症本人はいつも不安な気持ちを持っているのでそこを思いやって支援してもらいたい。

22. うまくしゃべれなくても、たとえひと桁の計算ができなくても、尊厳のある人として接してもらいた。

23. 声かけをしても反応がなくても、笑顔で反応が出るまで辛抱強く対応してもらいたい。

24. 相手を思いやり、愛を持て接し続ける。

いろいろいいましたがいちばん言いたいことは、何度同じことを聞いてきても、しゃべれなくとも、病気がかなりすすんでも、自分がどのような扱いを受けているのか、利用者は分かっているので、心をこめて自分がしてもらいたい支援または介護をおこなってもらいたい。けして、なにも判断できない特別な人とおもわない。粘り強く利用者が笑顔で暮らせるように支援または介護をしてもらいたい

静岡県グループホーム協会の依頼で講演をしました。講演内容の一部をのせます。

1)認知症の症状がかなり進んでも認知症本人には何もわからない人と考えるのではなく、言葉で自分の状態を表現できなくともその人の顔の表情から、その人が快,不快を読み取れるように注意深く生活支援ができる人で、あってほしい。

 2)適切な介護をすれば、笑顔でくらせるようになる。(周辺症状は認知症本人からの訴えであるので、本人の声に耳を傾けてほしい。言葉でうまく伝えられない人もいるので、顔つきで判断してもらいたい)

 3)介護を受ける人は、一人ひとり、固有の生活歴があるので、月に1回ぐらいは利用者の話じっくり耳をかた向け残存機能を確認する、時間をもってもらいたい。

4)周辺症状には必ず原因がある、それおみきわめてから支援又は介護してもらいたい。
  周辺症状が出たときには、どんな状況で起きたのかを記録しておきできるだけおきないように環境保つように努力をしてもらいたい。周辺症状を問題行動ととらえるのではなく認知症本人が今受けているサービスへの不満の意思表示と受けとめる。

5)毎日、利用者の名前を呼び挨拶をして、なじみの関係を作り、利用者から信頼される介護者になってもらいといたい。そのためには、認知症患者として特別な人間として接るのではなく、あくまでも一人の人として接する。特別な人と考えない。
  マニュアル的な機械な挨拶でなく、心のこもった挨拶をしてもらいたい。
 
6)認知症にはいろいろなステージがありまた日によっては同じことでもできるときとできないときがある。本当にできないのか、する意欲が今日はないのかをみきわめる能力をもってもらいたい。気分が乗らないときは、無理をさせない。

7)利用者のできないことを探すのではなく、できることを見つけてあげて張り合いのある生活を支援することが仕事であると自覚してもらいたい。

8)認知症に対する、正しい知識を持ってもらいたい。
  認知症は多くの疾患の病症群である。
 ・アルツハイマー  記憶障害はあるが感情障害はない、言われたことは忘れて言われたときの感情は残る
 ・脳血管性認知症  損傷した部位によって障害が違う かた麻痺などが起きる。
 ・前頭側等型    思ったとおり行動する周囲の思惑をさっしない、万引きなど、道徳的規範がなくなるひともあり初期のうちは記憶障害はない。
 ・レビー小体    幻視、幻聴がリアルにあらわれ、パーキンソン病みたいな動作をする
  疾患原因別によって、介護の仕方も異なるので、疾患別に介護方法をかんがえてもらいたい。

9)認知症本人ができることと、できないことをしっかり見抜き、できることまで支援しない配慮をもってほしい。

10)認知症になっても人間的に劣ると考えない。劣ると考えてと接する態度に現れ、利用者が不愉快に感ずることも起こる。認知症は記憶障害は起こるが、感情障害は起こらないので、不快な感情の気持ちはいつまでものこるので利用者が不快な介護を受けていると感じると介護者と良好な関係が築けない。

11)できないことばかりに目を向けるのでなく、できることを見つけてやり、認知症本人が自信を持って生きるように助言してもらいたい。

12)認知症になると、できなくなることも多いが残された機能も多い。残される機能は、人によって、非常にことなる。自分の気持ち感情を言葉に表せず、暴力を振るう人もいるが、全部の認知症の人が周辺症状と呼ばれる症状があらわれるのでないことを心にとめてほしい。

13)情報はゆっくり、適切な時刻に知らせる。同じことを聞かれても、めんどくさがらない。

古い認知症の先入観を捨てて、認知症本人にも必ず誇りがあり、誇りを傷つけない接しかたをする。自分がそのように接しられたどう感じるかを基準に接する。

認知症になって そして今 Ⅱ

-3 認知症と上手く付き合うには(1)

①     日常生活において、基本的に自分の現時点での能力より高い問題に関しては、取り組まず自分の同等能力以下のレベルの問題に対して取り組む様にする。しかし下記②の如くチトした試みも良いと思うのです。

②     能力以上の髙い問題に関して取り組む場合は、ハードル高さを1/5程度にし、かつ5段階の階段状の坂道を設定して、その一段一段に取り組む様にする。以前だと出来ていた物だがと悔しがるしが仕方がないが、そう言う病気なのだから。でも1/5のハードルをクリアできれば儲けもんである。あとは何とかして残りの4つのハードルを一段ずつクリアする事を行う。それはそう簡単なことではない、何度も何度もトライして、他の人のアドバイスも聞き、そして5/5全てのハードルを乗り越える事が可能になる。それが当人の達成感を呼び、新たなチャレンジ精神に繋がると思うのです。(これは何度か経験すると、その気になってやれるようになる。そう言う意味で通常言われている、「認知症の人には学習能力がない」と決めつける事に小生は反対である。)

③     でも根気・気力を持ち続ける事は困難なのです。それが出来れば、非常に生き生きとした日常生活が送れるのではと思うのです。それぞれやりたい事は皆まだ色々持っているはずなので、それが出来ればどんなにか素晴らしい生きがいのある生活が送れるのにと思うのです。どなたか教えて下さい、根気・気力を維持する方法を!

 -4 認知症と上手に付き合うには(2)

①     「介護」から「よりそい」、「サポーター」から「ケアパートナー」へ

この考え方の変化は、認知症患者に対する立場の違いから出て来ているものと思う。

この考え方は、介護者そして本人が、よりしっかり理解する事が出来るものと思います。

②     介護者・サポーターが、あくまで患者本人の思いを引き出す事が大事で、本人の言いたい事は判っているからと言う事で、介護者・サポーターが代弁する事は、本人が言おうとしている意欲を失いさせ本人をより落胆させる事になると思うのです。それこそワンクッションもツークッションでも待ってくれると言葉が出てくる場合がある事を考えて下さい。普通の人とは脳の回転スピードが違うのです。ひょっとして回転力は、普通の人と2倍もあるかもしれませんが、自分で導きだす結論までなかなか辿り着かないのです。色々思考して、結論までたどり着いても、なんだそんな事が言いたかったのかと思う。

本人それぞれのレベルで異なると思うのですが、なかなか言葉が出にくくなっている状況を理解してちょっとした言葉の手助けをして下さい。もっともっと発言する意欲を駆り立てて下さい。自分で自分を表現できない事を、どう本人が理解し落胆しない事を考えるかだと思う。

③     でも発言する事は、本人とって意識を高揚してくれると思うのですが、脳の回転が遅くなっているので、

それなりに疲労するので息抜きも必要です。この事はその人の進行状態で大いに異なると思います。

 -5 自分の居場所について

①     認知症になった自分が生きる意欲を持つ事が出来るのは、自分がその場に居て良いんだと認識できる場所がある事だと思うのです。多分認知症の人、そうでない人、また障害のない人、障害の有る人そして元気のない人、元気のある人いずれも同じだと思うのです、基本的には本人は常に意識の浮き沈みを繰り返し生活しています。いかに生き生きした生活を送れるかは、満足が十分出来なくても自分に納得できる生活を送れるかを自覚認識出来る事だと思うのです。

②     自分の居場所とは、それは周りの人に自分の存在を認めてもらう事から始まるのだと思うのです。

それには、いろんな事が必要になってくると思う。周りの人との協調性もあるだろうし、自己顕示力を抑えたり。今は出来てもその内出来なくなるのだから、それを自分で受け止めて、どんな方向に変化?退化して行くのかは判らないが、それを受け止めて行くしかないと思うし、理解して頂ければ有り難いです。

 -6 おしまいに 最後まで読んでいただけましたか。判りましたか訳のわからない文章。

やっぱり頑張らないで諦めないでゆっくりと皆でしっかりと歩んで行きましょう。 

         改定 2011/03/23

京都 清水寺

京都 哲学の道

楽団「ふく」

札幌の認知症の川窪さん、後藤さんのお二人が、その奥様と福寿荘の社長武田さんと一緒に

楽団「ふく」を結成

2010年9月

品川に招かれて演奏を披露しました

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北の国から

上をむいて歩こう

を聞くことができます

大分の足立さんより

いつも心のどこかで戦っているんです

家族の会 大分県支部 足立昭一(本人)

今、私はデイサービスに通っています。

私の利用しているデイサービス「かざぐるま」は家庭的な雰囲気で、まるで自分の家に居るような感覚になります。私が、「お腹空いたよ~。」と台所にいけば、私の大好きな栄養士の人が調理をしているものをポーンと口の中へ入れてくれるのです。最高にしあわせな時です。

昔、子どものころ、おふくろがよくしてくれていたことと同じです。

そういう雰囲気の中で職員の方が私にできる「仕事」を見つけてくれました。

掃除に始まり、体操の補助、利用者さんの髪を乾かしてあげたり、私の一番の得意とするところのマッサージをしたり(マッサージに関しては職員の方々のマッサージもします)・・・・と。

忙しくて、一日がアッというまに過ぎています。

よく「疲れませんか?」と尋ねられますが、私はこう答えます。「こんな楽しいことをさせて

もらっているのに、なぜ疲れるんですか?」と。

利用者さんの喜ぶ顔、「ありがとう」と言って下さる言葉に、私はいつもやる気をもらっています。「仕事」といってもそこにお金は発生しませんが、「人の役に立つ喜び」を感じています。

私が「人の役に立つ喜び」を感じられるのは、周りの方々が、私を認知症の足立昭一ではなく

足立昭一の認知症としてみて関わって下さっているからだと思います。

私は診断されたときに「認知症なんかに負けないぞ!」と思いました。確かに苦しいとき、

悲しいとき、辛いときはありますが、私はいつも自分の中で努力をして自分なりのレベルアップをしたいと思っています。この思いが今の自分を支えているような気がします。

認知症の人は、いつも心のどこかで自分と戦っているんです。

その戦いを自信や安心に変えられるのは、家族を含め周りの方々、つまり社会ではないかと思います。私たち認知症になったものは何か悪いことをしたからなったのではありません。本人が

感じること、思うことをどんどん社会に向けて発信しましょう。私たちの声は、社会を支えるひとつの「鍵」になるのではと思います。

さぁ!今日も自分らしくやるぞー!

本人の声と日記より

2010・2・23

代筆 足立由美子(妻)

認知症になって そして今 Ⅰ

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1.              認知症と診断されるまでの経緯

①     1998年頃からだと思うが、物の置き忘れが徐々に発生して、持ち物に名前を大きく記入し、紛失しても持ち主が判り手元に戻る様にしたりの対策しました。それなりの効果はありました。

②     2003/04 翌日業者に持って行く工具を自宅に持ち帰らず午前0時頃帰宅し、玄関で気付き又40分かけ、

会社に戻り取ってくる事が発生。(夜中に2回取りに行ったと小生は思っているが、) たまたま黄斑変性で眼科に通っていたので、ついでに神経内科?精神内科?を受診する事にしました。受診に関しては、特に感慨はなかった。しかもMRI、問診など受けたのだが、受診結果は、「異常ない」と言われた、本当?と疑問に思いました。そこで半年後別の病院で受診、MRI・問診そして髄液検査をして、99%アルツハイマー病と診断された。やっぱりかと納得したり、落胆したりでしたが、事実をしっかり受け入れる事が大事と思いました。

ここで言える事は、本人が納得できる診断が得られるようにセカンド・サードオピニオンを追及して行くべきと思った。富山の診療所そして講演会に来られた東京の先生の病院に行き診察・意見をもらった。

2.              その後の生活

①     女房に勧められ進行防止のために、計算ドリル・散歩ジョギングを極力するように努めた。

②     クラス会・同級生と積極的?に関わり合い、色々おこなっていた。これらが小生の脳を刺激され維持できているのかなと思うのです。男性料理教室ワイワイガヤガヤ皆で作ると云う事は、これまた良い事と思うのです。

③     やはりだんだん気力が落ちて来ているが、仲間とメールしたり・話して元気をもらう事が進行防止の薬

になっていると思うのです。

④     2009/07より大阪にて人間モルモットになり治験をやり出している。3ケ月に2回ほど行って、点滴・検査

をしています。プラセボ(疑似薬)を飲む人もいないと申請のデータにならないらしいので、プラセボを飲まされているか判らないが、継続して受けている。

これも、早く根治薬が出来ればと云う思いから参加している。

3.              私が思う事

-1早期発見・早期診断・セカンドオピニオンについて、

①     まず大原則は、我々患者が本人で有り、主人である事を忘れない事。だから判らない事(特に専門用語等)

はキチント質問し納得するようにする。

②     誤診されると、1年・2年はあっさり時間的・金銭的なロスをする。認知症の場合、うつ病と診断される人がかなりの確率で発生している様に思う。仲間にも、5年経過してうつ病からアルツハイマー病と診断変更された人もいる。5年の時間と費用は、誰が払ってくれるのだろうか。そこで必要なのが、セカンドオピニオンである。本人・家族が納得できる回答が得られないならば、セカンドオピニオン・サードオピニオンを求める納得できるようにすべきである。

③     本人がまだ先生の発言や病気の事に対して正常な判断が出来る間に診断を受けるべきであると思います。(小生の場合も、異常なしの判断で、”先生の診断おかしい!”と思ったのです。この時、あなたはうつ病ですと診断されていたら、3年?5年は時間と金を無駄にする所だったと思う。誤診により効かない薬を投与され、副作用で体を壊す恐れもあるのです。)

-2治験について一言

①     現在、新薬になるかもしれない薬の為に人間モルモットとして治験を受けています。はたして効果が有るのか判らないが、データがそろわないと新薬としての申請が進まないので、協力しています。認知症万民に効果のある薬は、そう簡単には誕生しないはずであるが、より多くの人に効果のある新薬が承認される様に皆で協力したいものです。

②     ドラックラグをなくし世界同意治験と云う動きが活発化している事と思います。最低でも各国での治験開始時期を同時にして早く認可しようと云う働きがされています。後は国内での認可をいかに早くするかと云う事で、患者の思いをしっかり伝えて認可させましょう。

③     根治薬(根本治療薬)が間違いなく開発される事が、明確にされています。(USAのTV番組で開発の手順などが見えて来ている様です。その時期がくるまで我々患者と家族は、頑張らないで・諦めないで・しっかり現状維持して、皆で励まし合いましょう。

計画停電で困りました

午後から東電の計画停電が予定いされていたとき、午前中世間ではスーパーで入場制限をするほどスーパーが混んでいました。計画停電が終わって買い物に行ったらほとんどの食料品が売り切れになっていました。普段から2,3日分の食料を準備しとおくことが大事だと痛感しました。非常事態のときには、だれか適格に指示してくれるサポーターが必要であることを実感しました。

地震避難所での注意点

認知症介護研究・研修東京センターケアマネジメント推進室作成 
避難所でがんばっている認知症の人・家族等への支援ガイド
* 避難所には、認知症の人や認知症様の症状が出始める人がいます。
* 人一倍ストレスに弱い特徴をもつ認知症の人は、避難所で混乱しやすく、
  心身状態が増悪したり、家族や周囲の負担も増大しがちです。 
* ちょっとした配慮で本人が安定し、周囲の負担軽減ができることがあります。
* 避難所で認知症の本人、家族、周囲の人が少しでも楽に過ごせるように。
以下の点を参考に、できる工夫を、どうぞ試みてください。
1.ざわめき・雑音のストレスから守る工夫を
■人の動きや出入りが多い所、雑音が多い所にいると本人は落ち着かなくなります
⇒ ざわつきや雑音が比較的少ない場所(奥まったところや出入り口から離れた所など)を
  本人と家族らの居場所として確保しましょう。 注)本人となじみの人を離さないに。
⇒ 場所の確保が難しい場合、本人からみて視界に入るものが不安を駆り立てないように
  本人の座る向きを工夫しましょう(出入り口と反対に向ける、人の少ない方に向ける等)。
2.一呼吸でいい、ペースを落として、ゆったりと、少しずつ
■周囲のペースで関わると、せっかくの関わりが本人を脅かしてしまいがちです。
⇒ あわただしい雰囲気や口調は、本人を混乱させます。急ぎたい時、緊張している時ほど
  一呼吸いれ、力をぬいて、ゆったりとした言葉かけで接しましょう。
⇒ 一度にたくさんのことを言わずに、短い文章で、ひとつひとつ伝えましょう。
⇒ 食事、排泄、着替えなど、簡単なようで細かい動作の組み合わせです。動作が、
一歩一歩進むよう、本人の動きにそって、一つずつ声かけをしましょう。
3.本人なりに見当がつくよう、本人に情報を
■今、何が起こり、どうしたらいいか、本人なりに不安に思っており、本人への説明がないと 
 混乱が強まります。
⇒ 記憶や判断力の低下や会話が困難な人であっても、本人に向き合って、今の状況を
わかりやすく説明し、限られた情報を本人と分かち合いましょう。
例)ここは○○体育館だよ。今日は○月○日、今○時頃だよ。食べ物が○時頃、配られるよ。
⇒ 紙や筆記用具がある場合は、本人が知りたいこと、本人にわかってもらいたいことをメモにして渡しておきましょう。本人が見えるところにはっておくのも一策です。
⇒ 本人が誰で、住所、連絡先、身内が誰かがわかるようなメモを本人に渡し、身につけておけるようにポケット等にいれておいてもらいましょう。
4.飲食、排泄、睡眠の確保を
■声かけや見守りがないと一人で適切にできなくなり、認知症の症状や体調が増悪しがちです。
⇒ どのくらい口にできているか、本人の飲食料の一日の総量を確認し、限られた飲食物を確実に本人が口にできるよう声かけをしましょう。ペットボトル等を置くだけでは飲めない人もいます。なお、本人が飲食する際は、手指を拭いて、感染予防に配慮しましょう。
⇒ 避難所のトイレにいくまで手間取ったり、行きついても馴れないトイレでスムーズに用を足せない場合、お手製トイレ*を作り、身近な場所で人目につかずに済ませられるようにする方法もあります。 *新聞紙、ビニール袋、空いたペットボトル・容器等、ある物で。
⇒ 睡眠リズムが乱れやすいので、眠る・起きるタイミングをつかめるように声かけをしましょう。指示口調ではなく、「一日、ぶじでよかった。ぐっすり寝て明日に備えよう」、「そばにいるよ」など、安心して寝起きできるような声かけをしましょう。
5.少しでも快刺激を。
■不快がつのると、落ち付きのなさや苛立ちが高まり、抑えきれなくなりがちです。
⇒ 時折、一緒に窓の外をみる、玄関先等に一緒に出て、空を眺めたり、戸外の空気を
深呼吸するなどでリフレッシュしましょう。
⇒ 手足・首筋・腰等を温める(温めるものがない場合は、掌をこすって暖め、そっと手をあてる)、さするなどで、本人が落ち着くことがあります。
⇒ 触ったり、抱いて気持ちのいいものを本人に渡すのも一策です。例)やわらかいタオル、なでて気持ちのいいもの、膝や太腿の上に暖かいもの、抱き心地のいい毛布、等
⇒ 本人の好きな歌、なじみの歌、わかりそうな歌を口ずさんだり、一緒に歌ってみましょう。
⇒ そばにいる時は、本人の目をみて、そっと微笑んで・・・一瞬でも、とても大切です。
6.体を動かそう
■じっとしたままだと、筋力の低下や血流の滞り、風邪などにかかりやすくなります。
⇒ 同じ姿勢を続けずに、時々姿勢を変えたり、体を動かすように声かけしましょう。
⇒ 足首を回すよう声かけしましょう。一人でできない場合、やって見せたり、手助けを。 
⇒時々、一緒に伸び伸び、体を伸ばしましょう。
7.落ち着かない場合、抑えるのではなく、早目に本人にそった対応を。
■声をだす、立ち上がる、動き回ろうとする場合、抑えようとすると逆効果です。
⇒ 本人がどうしたいのか、そっと尋ねてみましょう(本人なりの要望や理由があります)。
本人の要望に応えられない場合も、否定しないで、まずが要望を親身に聴き取りましょう。
⇒ 何もすることがないと落ち着かなくなりがちです。本人のできそうなことを活かして、
本人が力を発揮しながらエネルギーを発散できる場面をつくり、感謝を伝えましょう。
例)一緒にたたむ、片付けをお願いする、運ぶ・拭く・配る手伝いをしてもらう、見回りや監督役を一緒にお願いする、子供たちや赤ちゃんのそばで見守り役をお願いする等)
⇒ 落ち着かなさ、興奮等が高まった場合は、関わる人を限定する(いろいろな人が関わると混乱強める)。関わる方が落ち着いていると、本人も落ち着くことができます。
例)笑顔とアイコンタクトを。静かな場所で過ごせるように身振りで誘導する、
本人が安全に歩き回れるようにそばについて歩く。本人が嫌がらないか反応をみながら
そっとタッチし、ペースダウンをはかる、など。
8.本人を見守る家族や介護職員が解放される時間の確保を、現状や要望の確認を
■家族や職員は、本人から目を離せず、周囲に気を使い想像以上に消耗しがちです。
⇒ 本人の言動に対し周囲の人から苦情がでないよう、周囲の人たちをねぎらい、本人と家族、職員らへの理解と協力をお願いしましょう。
⇒ 家族や職員が、トイレにいったり、飲食、休憩、仮眠などの際、安心して本人のそばを離れられる(解放される)よう、周囲の支えが必要です。
  注)やむを得ず目を離したすきに、本人が避難所から行方不明になったケースがあります。
⇒ 短時間でもいいから本人の見守りを交代しましょう。その場合、本人がしっかりしているようでも、本人から目をそらさずに、そっと見守りましょう。家族と交代する時に、本人が好む呼び名、好きな話題を教えてもらうと、会話をしやすくなります。
⇒ できたら避難所の中にいる認知症の本人となじみの人(家族、職員、近所の人等)が集まって一緒に過ごせる一角を確保し、一緒に見守ったり、交代で休む体制をつくりましょう。
⇒ 定期的に巡回し、本人の状態の確認をするとともに。家族、職員、そして本人の要望を具体的に聴き取りましょう。
互いの心身をいたわって、一日も早く普通の生活に戻れますように 

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