英字新聞ジャパンタイムズに私の記事がのりました
訳
認知症を持つ佐藤雅彦さん(61)は行政に、認知症当事者の声をもっと聴いてほし
いと訴える。
佐藤さんは認知症を持っていても、第三者の手助けと理解があれば、アクティブで自
立した生活ができることを証明している。2005年若年性アルツハイマーの診断を
受けた佐藤さんは、今年6月にケア施設にうつるまで、デジタルツールを駆使して記
憶障害をおぎなってきた。
埼玉県川口市在住の佐藤さんは、毎朝パソコンをたちあげ、グーグルカレンダーを
チェックする。時間の記憶がむつかしくなるのが認知症の症状の一部だが、グーグル
カレンダーには日付けが表示される、手帳にはない機能がある。
外出するときは、アポに関連したタイマーを携帯にセットして、乗り換え案内ソフト
を使うことによって、電車に取っているとき降りる時刻にアラームを鳴るようにセッ
トしている。これによってどこで降りるのかを防止することができる。
佐藤さんは2014年に自らの体験について「認知症になった私が伝えたいこと」と
言う本にまとめた。この本は2015年、日本医学ジャナーリスト協会賞、を受賞し
た。発売元の大月書店によれと、認知症本人が全部一人で書いた本としては、日本で
初めての本という。
佐藤さんは元々コンピューター会社でシステムエンジニアの仕事していたが、ソー
シャルメディアやIpadを使うようになったのはアルツハイマー病の診断受けて何
年もあとだという。そして、ほかの認知症当事者にも、なるべく早期にこうしたデジ
タルツールを使いはじめることを進めている。
佐藤さんは講演で全国をまわり、「認知症になると不便ではあるが、必ずしも不幸で
はない」と話す。
佐藤さんは体調にはなまいがあり、体調の悪化で大事なアポも直前にキャンセルしな
いといけない、日もあるという。それでも佐藤さんは前向きな持ち続けていて、その
ことが病気の進行を遅らせているこのに大いに役立っているようだ。
「認知症になったら、人生は終わりではない。残された機能に感謝して、素晴らしい
人生が待っていると信じて精一杯いきることだ。」